目指した目標の先にあるもの

トラブルや、ああトラブルや、トラブるや。


トラブルに対応しているときは、「うそーん、やってられねえよ。とりあえず生と枝豆もってこい」とか思うんですが、後から振り返ってみると、「ああ有難いなあ」とか「貴重な経験をしたなあ」と思うことが多いです。自分のリミッターが外れてとてつもなく成長したり、トラブルで一緒に戦った人と同志的な関係になりその後の仕事がうまくいったり、失敗したときも普段のルーティンで失敗したときとは比べ物にならないくらい貴重な反省をすることができるので。


それに加えて、普段あまりかかわりのない、とびきり優秀な人とお近づきになれるチャンスでもあるんですね。今関わっているトラブルでは、自社ではトップクラスの優秀な技術の方と闘っています。トラブルはトラブルで、レア、かつ、アレなトラブルなんですが、優秀な技術マンとお近づきになれることが嬉しくて嬉しくて。


その技術の方からは、なんというか、道を究めた人のオーラを感じるんですよねえ。一芸に秀でた人ならではの、専門分野以外でも大事なポイントを掴む能力ですとか、勘の良さとでもいうんでしょうか。そんな感じで、相補うというよりは、優秀な技術の方に一方的に補って頂いている感じです。もちろん、一方的というのは私の謙遜ですが(嘘)、一緒に仕事をする相乗効果が出る(と思っている)とても楽しい仕事です。何があるかわからないのがトラブルなので、今後どうなるかわかりませんがね。。。


その技術の方と、トラブル対応の打ち合わせの前後に、色々とお話しをします。よく仰せなのが、「何かを目指すのは大事だけど、目指した目標を達成した後に何をしたいのか考えないとねえ」ということ。


深すぎです。私のアルコール漬けのアレな頭ではありますが、(1)手段の自己目的化は駄目よということと、(2)もっと広い視野で今やっていることがその後どうなるのかを考えなさいという示唆を得ました。


(1)の「手段の自己目的化」については、一生懸命打ち込めば打ち込むほど、視野が狭くなりがちです。一生懸命やるのはとても大事ですので、バランスが難しいところです。


(2)の「今やっていることがその後どうなるのか」については、今までの仕事人生を振り返る良いきっかけになります。私、試験関係は失敗ばかりで、大学は二浪してますし、司法試験も●回落ちてます。仕事をするようになって、これまでの失敗だらけの人生とは、今のところ、縁がきれつつあります。


それは何故と問うと、まあ単純に運が良かったからとか、たまたま在籍している会社で法律に詳しい人がいないので大目に見て頂いているという点は大きいです。でも、自分が行ったことがその後どうなるかについて、つまり、二手先、三手先の因果関係の読みが鋭くなったという点も結構大きいのかなあと。年に1回の試験と違い、仕事では日々のフィードバックが時には辛いほどあります。そんな中で、日々のフィードバックに、愚直に対応しているうちに(まあ、ダメ人間という自覚はあるので、日々必死ということもありますが)、自然と因果関係の読みが鋭くなったのかなあとは思います。まだまだ修行中ですが。


う〜ん、書く前は凄く良いことを思いついたと思ったんですけど平凡な結論ですね。平凡なことを愚直にやり続けるのが大事なのかなあと、酩酊と睡魔で、意識が薄れゆく頭でぼんやりと、まとめてみました。